[再録]朝日新聞「被写体を凝視 写真家の眼(石元泰博《セルフ・ポートレート》)」
《セルフ・ポートレート》1975年 ©高知県,石元泰博フォトセンター 口元を覆う大きな手と太い眉、黒縁眼鏡の向こうに光る鋭いまなざしが印象的な一枚だ。「セルフ・
[再録]高知新聞リレーコラム「「石元泰博写真展」に寄せて」
※本ページでは、「生誕100年 石元泰博写真展」(2021年1月16日~3月14日)の開催に際して高知新聞に連載された、担当学芸員らによるコラムを再掲載しており
10月26日は石元泰博&滋夫妻の結婚記念日です(2020/10/26)
10月26日は写真家・石元泰博&滋夫妻の結婚記念日です。 二人の出会いは、滋夫人が師範として活躍していたいけばな草月流の若手グループの勉強会でした。 当時石元は
うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界24
定かでないもの 雲を見て、いろいろな形を想像するのは楽しい。また、その形を楽しむかのように、雲にはたくさんの名前が付けられているのだが、石元の撮る雲は、何かの物
うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界23
伊勢神宮 一昨年、ある研修で知り合った伊勢・神宮美術館の方が「遷宮の行事で忙しくて」と、言っていた。「あれ、もう遷宮の年?」と思ったら、やはり次の式年遷宮は平成
うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界22
目黒川の造形美 これが川面だと、果たして皆さんはイメージできるだろうか。目黒川を撮ったというから水面なのだろうが、私にはどうしてもモダンな一副の水墨画に見えてし
うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界21
東京 山の手線界隈 斜め45度の姿勢から、カメラ目線でポーズをとるネコは、なかなかのモデルっぷりである。この青果店の店主のような貫禄である。画面左で揺れる、宅配
うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界20
雑誌の仕事 鍬を地に下ろし、慎ましやかに目を伏せる労働者の姿は、祈りを捧げているような静寂に包まれている。斜面の層、鍬の柄、絣の縞模様が、緩やかな均等を見せ、前
うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界19
ある日ある所 先日、少し遅めの夏休みを取りフランスを旅した。マルク・シャガールのステンドグラスがあるランス大聖堂と藤田嗣治の教会を見るということ以外に特に目的も
うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界18
日本の祭り 高知の夏を彩るよさこい祭が終わると夏のピークも過ぎ、街はいつものゆっくりとした時間へと戻っていくようである。商店街の賑わいを求めて始まったこの祭りも
うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界17
独自のリアリズム 「これは銀座の和光の前。奥にいる浮浪者風の男を狙っていたら、進駐軍の男と娼婦が前を通ったので撮った。冬の夕方4、5時くらいだったかな」 という
うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界16
日の丸の風景 サッカーのワールドカップ(W杯)は、ホスト国ドイツなど欧州勢がベスト4に進出、世界を熱狂させている。ジーコ・ジャパンは残念ながら一次リーグで敗退し