石元泰博・コレクション展「ヌード」

《ヌード》1957年頃 Nude, c. 1957 ©Kochi Prefecture, Ishimoto Yasuhiro Photo Center

アメリカで先端的なモダンデザインと写真の教育を受けたのち、1953年に東京へと拠点を移した石元は、学生時代に撮りためた作品の発表や、代表作〈桂離宮〉の撮影と並行して、日本の写真雑誌への撮り下ろしにも精力的に取り組みました。その中でも、東京の風景やこどもを写した連載などと並んで注目すべき仕事に〈ヌード〉が挙げられます。
西洋絵画の流れを汲みつつ、写真独自の表現が追及されてきたヌードの分野に、戦後多くの日本の写真家たちが挑むなか、日本写真界で特異な存在感を放っていた石元も、雑誌『写真サロン』の特集記事への参加などを通して撮影の機会を得ています。手掛けた作例はごく限られますが、情緒を排し、切り詰めた構図のうちに被写体を即物的に捉えた作品によって、その個性と実力とを存分に発揮しています。
本展では、50年代に取り組まれたシリーズを、知られることの少なかったカットとともに紹介します。

 

出品リスト(PDF)

パンフレット(外部サイト|Kochi ebooks)


[出品情報]「丹下健三と隈研吾 東京大会の建築家たち」展(パリ日本文化会館)

フランスのパリ日本文化会館(Maison de la culture du Japon à Paris)で開催される展覧会「丹下健三と隈研吾 東京大会の建築家た

もっと読む →

石元泰博・コレクション展「きらめき」

今年度第1回目の石元泰博・コレクション展では、「きらめき」をテーマに、ガラスや陶器、漆器などを写した作品を紹介します。それぞれ被写体や撮影年が異なる本作品群は、

もっと読む →

高知県立美術館 コレクション・テーマ展
「写真の冒険 シカゴの写真家たちを中心に 石元泰博コレクションより

当館が誇る「石元泰博コレクション」には、高知ゆかりの写真家・石元泰博の自作のみならず、同時代に活躍した写真家たちの手によるプリントも含まれています。本展では、石

もっと読む →