石元泰博・コレクション展「なかま」

《シカゴ こども》1948-50年 Chicago Little Ones 1948-50 ©高知県,石元泰博フォトセンター

両親の故郷・高知にて高校卒業まで過ごした石元は、その後渡米し、写真を学ぶためシカゴのインスティテュート・オブ・デザインに入学しました。バウハウス の教育理念に基づくカリキュラムは、造形行為の基礎や感覚を鍛える授業内容から始まり、石元にとって近代的な写真の理念と方法論を学ぶだけでなく、作品の 根幹をなす造形感覚を養うこととなったのです。当時教鞭をとっていたハリー・キャラハンやアーロン・シスキンに学び、学友であるマーヴィン・E・ニューマ ンと共に研鑽を積みながら、石元は自身の作品の芸術性を高めてゆきます。その在学時の熱心な取り組みで、石元はモホリ=ナジ賞の連続受賞という快挙を成し 遂げました。また、3者との交流は卒業後も続き、石元は彼らの作品を数点所有していました。本展は、石元の学生時代に焦点を当て、インスティテュート・オ ブ・デザインでの作品と、石元のプライヴェート・コレクションから、当時交流のあった写真家の作品を紹介するものです。


[出品情報]「丹下健三と隈研吾 東京大会1964/2020の建築家 パリから今治へ—凱旋帰国展—」展(今治市玉川近代美術館)

愛媛県の今治市玉川近代美術館にて開催される展覧会に、当館所蔵の石元泰博作品10点が出品されます。2024年にフランス・パリの日本文化会館で開催された展覧会「丹下

もっと読む →

石元泰博・コレクション展「落ち葉と空き缶」

1985年初秋。ニューヨークのセントラルパークを歩いていた石元は、ふと目に入った、ベンチの上に落ちて雨に濡れた枯れ葉に心を奪われます。 これをきっかけに撮影を始

もっと読む →

石元泰博・コレクション展「雪のシカゴ」

令和6年度第3回目の石元泰博・コレクション展は、写真家にとって第2の故郷とも言えるアメリカ・シカゴにて撮影された作品を紹介します。 1939年、家業を継ぐべく農

もっと読む →