
うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界12
桂離宮のきれいさび 今回からは舞台を日本へ移そうと思う。石元の代表的なシリーズに、京都の桂離宮を撮影した<桂>がある。柔らかな光の中で軽やかなリズムを生み出す障

うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界11
最後のシカゴ暮らし 「アメリカへ戻ってから半年目、滋(石元夫人)が、日本美術工芸を売るS.H.モリのギャラリーに勤めた。私はとにかく写真の仕事をはじめた。ミノル

うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界10
シカゴ―雪の造形 周囲との景観の関係性など無視して、思い思いの建築が行われ、われ先に目立とうとする巨大な看板が建ち並び、瞬く間に増殖する日本の街は、美学を基礎と

うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界9
作品の中の暗号 二人の男を中心に、群衆がかたずをのんで一点を見守っている。ここには、今まさに何かがおきようとしている緊張感が感じられる。そして、中心にどしりと立

うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界8
シカゴの光と影 先月(10月)末は、石元夫妻の結婚記念日だった。1954年に結婚されたということだから、昨年(2004年)、金婚式を迎えられたことになる。お二人

うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界7
ハロウィンの子ども 前回紹介した少女の写真は、公園で遊んでいる子供を撮ったものだったが、少女は木に縛られていて、虐待を受けているように感じられた方も多かったよう

うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界6
二つの国のはざまで 今年(2005年)は、戦後60年という節目の年で、メディアもさまざまな方面で戦争を検証する特集を組んでいた。NHKの新日曜美術館では、世界的

うつりゆくもの 変わりゆくもの 石元泰博の世界5
ノース・アベニュー・ビーチ シカゴ市民の夏のレジャーの一つは、海水浴ならぬ湖水浴である。内陸地のシカゴに海は無い。広大な五大湖の一つミシガン湖畔が彼らのビーチだ