ハンティントン・ライブラリーでの石元泰博個展開催のお知らせ

グリーン&グリーン ロバート・R・ブラッカー邸のインテリアのディテール、1974年

アメリカ合衆国ロサンゼルス北部サン・マリノにあるハンティントン・ライブラリーが、高知県ゆかりの写真家・石元泰博の作品を紹介する展覧会を下記のとおり開催しますので、ご案内いたします。

高知県立美術館作成のプレスリリース(日本語)

ハンティントン・ライブラリーのプレスリリース(英語)

 

1.展覧会名(和名) 石元泰博:バイリンガル・フォトグラフィとグリーン&グリーンの建築
(英名) Yasuhiro Ishimoto: Bilingual Photography and the Architecture of Greene & Greene
2.会期 平成28年6月18日から10月3日まで
3.場所 ハンティントン・ライブラリー
(アメリカ合衆国カリフォルニア州サン・マリノ市オクスフォードロード1151)
ヴァージニア・スティール・スコット・ギャラリー・オブ・アメリカン・アート、スーザン・アンド・ステファン・チャンドラー・ウィング
4.主催 ハンティントン・ライブラリー
5.備考 展覧会の詳細は、ハンティントン・ライブラリーにお問い合わせください。
電話番号:+1(米国)-626.405.2100
メールアドレス:publicinformation@huntington.org

 

◎ハンティントン・ライブラリーについて
1919年に設立されたロサンゼルス近郊の高級住宅地パサディナにある教育研究機関で、実業家ヘンリー・E・ハンティントン(1850-1927)の邸宅だった建物を、図書館、美術館、植物園として公開しています。
ハンティントン・ライブラリーは、デザート・ガーデンや日本庭園を含む12の庭園をはじめ、希少価値の高い蔵書や写本などが豊富に保管されている図書館、18世紀から20世紀にかけてのイギリス、フランス、アメリカの絵画・彫刻・写真を収集する美術館からなっており、各パビリオン内では貴重書、絵画、彫刻、家具などのコレクションが公開されています。
ハンティントン・ライブラリーのウェブサイト http://www.huntington.org/

 

◎グリーン&グリーンについて
チャールズ・グリーン (1868~1957) とヘンリー・グリーン (1870~1954) の兄弟がカリフォルニア州パサディナに設立した建築事務所。20世紀初頭のアメリカの建築に大きな影響を与えました。アーツ・アンド・クラフツ運動や日本の伝統建築の影響を受けた優雅な住宅作品で有名です。

◎石元泰博について
1921年アメリカ・サンフランシスコに生まれ。3歳のとき両親の郷里である高知県に戻り、1939年高知県立農業高校を卒業。同年、単身渡米。シカゴのインスティテュート・オブ・デザインで、写真技法のみならず、石元作品の基礎を成す造形感覚の訓練を積みました。その後、桂離宮のモダニズムを写真により見出した作品で高い評価を受けました。丹下健三、菊竹清訓、磯崎新、内藤廣など日本を代表する建築家の作品を多く撮影してきたことでも知られています。文化功労者。高知県文化賞受賞。2012年に逝去。享年90歳。正四位、旭日重光章追贈。

 ◎展覧会の特徴
グリーン&グリーン建築を写した石元泰博の写真作品をアメリカ合衆国で初めて紹介する展覧会です。出品作品は写真家自身がプリントしたモノクロ写真46点で、日本の伝統建築にモダニズムを見出した石元の代表作「桂離宮」もあわせて展示されます。当館は46点の作品の貸与を行い、展覧会開催に協力しています。